ウクライナ南部ヘルソン州にあるダムが破壊され、大規模な洪水が発生し、ヨーロッパ最大の原発に懸念が生じている。

【映像】巨大ダムが決壊で放出した1800万トンの水(住宅街の様子)

 激しく流れる濁流。建物の一部が、えぐられている。

 ウクライナ最大の川にまたがるカホフカ水力発電所の巨大ダムが決壊、1800万トンにも及ぶ水が流れ出た。住宅街に押し寄せ、屋根も流されている。

「私たちは娘のところに避難する。船の発着場は洪水で流された。もうすぐ私たちのところまで水が来る」(避難する住民)

 動物園でも成す術はない。

 このダムは、約120km離れたロシア軍の支配下にあるザポリージャ原発の冷却水も供給している。貯水量が下がれば、原子炉を冷却できない危機的状況に陥る

恐れがある。

ロシアがダムの一部を爆破しました。ウクライナ軍、ウクライナ全体に圧力をかけるための脅迫手段なのです」(ウクライナ軍南部作戦指令部・フメニュク報道官)

 ウクライナ軍は、ダムを破壊したのはロシア軍であると発表。これに対しロシア側は、「ウクライナ側による攻撃だ」と主張している。

 互いに相手を非難している状況…どちらが仕掛けたのだろうか。防衛研究所・米欧ロシア研究室の山添博史室長はこう話す。

「洪水が起こるとロシアがかなり損をすると。防衛線も損をするし、カホフカダムの蓄える水によって南に流れていくクリミア半島まで流れていく上水道の水源が減ってしまう」

 ダムの破壊でロシアが得られるメリットはほとんどないという。ウクライナについては、

ウクライナの住民が被害にあう。ウクライナは国土の回復が目的なので、国土を破壊するということは矛盾してしまう」(防衛研究所・米欧ロシア研究室の山添博史室長)

 両国にダムを破壊する理由がないというのだ。

メリットが考えにくいので、何らかの意図を持った行動に思いにくい。仕掛けていた爆発物が事故的に起爆してしまったか、あるいはダムに損傷があったから、これから高まっていて壊れていったという説もある」(防衛研究所・米欧ロシア研究室の山添博史室長)

(『ABEMAヒルズ』より)

巨大ダム破壊で大規模洪水 どちらが仕掛けた?専門家「両国にメリットない」「爆発物が起爆したか損傷があったか」


(出典 news.nicovideo.jp)

カホフカ水力発電所(カホフカすいりょくはつでんしょ)は、ウクライナのカホフカ、ドニエプル川にある流れ込み式水力発電所。 カホフカは、カホフカ貯水池の南岸に位置する港湾都市である。ダムの主な目的は、水力発電、灌漑、航行である。これは、ドニエプルカスケードの6番目で最後のダム
10キロバイト (1,025 語) - 2023年6月7日 (水) 14:06



(出典 newsdig.ismcdn.jp)


 爆発物が起爆した可能性があるということは、誰かが意図的にダムを破壊した可能性があるということになります。それとも損傷していた箇所が崩れ崩壊した可能性もあります。
 そんな中、産経抄「ソロモンの頭巾」長辻象平氏のコラムに興味深い記事が…。
「ウクライナ侵攻 同時に狙われる巨大ダムと原発」このコラムは今年の2月。作者の慧眼に感服です。

<このニュースへのネットの反応>

まあ破れかぶれでロシアがやった可能性が高いだろうが、仮に他の何が原因であろうが「これもロシアによるウクライナ侵攻の壊滅的な結果だ」という国連事務総長の言葉が全てだ。事故であったとしてもロシアの実効支配下での管理不行き届き。生じた損害の全てはプーチン・ロシアの罪に帰する。